flower border

愛愛日記~クローン病ブログ

クローン病(炎症性腸疾患)の症状や治療、食事のブログ。お腹にやさしい低脂質な料理レシピや腸内環境・乳酸菌のことなど

スポンサードリンク

この世に生きた証を残すこと ピアノと絵画  

Categoryピアノ
病で、もうあと何年、何ヶ月しか生きられないと余命宣告された人は、自分がこの世に生きた証を何か残そうと考えることがよくあります。

私は今までに余命宣告をされたことはありませんが、10代で炎症性腸疾患、難病のクローン病になり、自分の死を意識したことが何回もありますし、入院中に出会った色々な病気の人が、だんだん弱って亡くなっていかれる姿をたくさん見てきたので、人の生死についてはよく考えました。

自分もいつかは同じように死んで、この世にはいなくなり、影も形もなくなってしまいます。

余命宣告をされていなくても、明日死んでしまう可能性もあるし、一年後にはもう生きていないかもしれません。

以前私は、自分が死んでこの世からいなくなったらどうなってしまうのかなと考えたことがあります。

考えてみたら、自分が死んでも別に何も変わらないし、ただ、自分の存在が消えてなくなってしまうだけだと思いました。

でも、そう考えると とても寂しい気持ちになって
私がこの世にいたこと この世に生きた証を何か残しておきたいと思いました。

そして考えた結果 私は、生きている間に絵を描けるだけ描いて その絵を残そうと思いました。
絵を描くことは子供の頃から好きでした。

ピアノの音は一瞬で消えてなくなってしまうけれど、絵なら、自分が死んだ後も残ると思いました。

絵を描こうと思った理由はもうひとつあります。

ピアノ(音楽)は演奏し直しのできない瞬間の芸術だから、人前や舞台等で弾く時には、その時の一回の演奏がすべてで、その前後の練習でいくら上手く弾けても意味がなく、極度のあがり症の私にはピアノはたくさんのストレスがかり、体にあまり良くないのではと思いました。

絵なら、思った絵が描けなかったら 納得がいくまでまた描き直せばいいと、その時は考えました。

そうして私は、この世に残す絵を描き始めました。

絵を描いてみると、色々なことに気がつきました。

アクリル絵の具で描く絵は、描いた部分が気に入らなければ その上から何度でも描き直して変えることができます。
でも、上から何回も描き直せば描き直すほど、絵の具の厚みが出て、透明感がなくなっていきました。

そして、上から絵の具を塗り直すと 前の状態には二度と戻りませんでした。
絵も結局は一瞬一瞬の芸術なんだと思いました。

上から描き足せるだけに、いつ完成とするかの判断が難しくて、優柔不断な私は ここがなんかもうひとつ..とか、さっきの状態のほうが良かったかも.. とか思ってしまい、絵を完成させた後も、色や形等、色々なことが気になりました。

後にいつまでも残るから絵を描いたのですが、納得のいかないままの絵がずっと残ってしまうことに気がつきました。

私は絵を描くと、ピアノよりも もっともっと神経をつかって疲れました。

そして、絵を残そうと描いてみて思ったこと

人生は 今 この時の一瞬が大事で、それがすべてなんだと思いました。
自分が死んだ後のことを考えて 生きている今に何かをするのではなく、生きている今のこの瞬間に精一杯輝くことが大事なんだと思いました。

そうして私は、後に残す目的で描く絵を辞め、またピアノに戻り、ピアノに情熱をかけることにしました。

いま弾いているピアノの曲の音は一瞬で消えてしまい、私が死んだ後には何も残らないけれど、
私が今生きているこの瞬間に、思いのすべてをこめてピアノを弾くこと
ピアノ以外でも、自分のしたいことや愛する人のために 思い残すことなくできるだけのことをすることが、私がこの世に生きたことの一番の証、一番の意味になると思いました。

そして 私が今までに出会い、亡くなられたたくさんの方のことは どんなに短い時間の出会いだったとしても私の心のどこかにまだ残っていて、その心の中にあるものは、私の言葉や表情、表現するものによって他の誰かに無意識に伝えられます。

そんな風に、人の命がなくなって肉体が消えてしまっても、その人の存在、生きた証は人から人へと次々に伝えられ、受け継がれて 永遠に消えてなくなることはないのだと、今はそう思っています。

スポンサードリンク

関連記事

クローン病と腱鞘炎で絶食して寝るだけの毎日…生きる意味を考えた。

頭痛でお腹の調子が悪くなる。人は生きるために生きている

クローン病で絶食 生きるために食べない。食べられない悲しみ

孤独がきみを強くする 岡本太郎さんの本

健康は一番じゃないけど自分の命を大事にする

[関連記事]
スポンサードリンク

Comments

Mr.max  

はじめまして

もも姫さま
先日、お立ち寄りしていただいてから読ませて頂いてます。
生きるって、苦しいけど素晴らしいですね。
あなたの記事で泣いてしまいました。
私も大切に一日を一瞬を過ごさせていただきます。
病に負けず頑張ってくださいね!
失礼しました。

 | REPLY |   

第一楽章  

その通りです!

「今を大切に」…この言葉を否定する人はだれもいません。
でもちゃんとその意味を実感をもって分かっている人は少ないと思いますね。

音楽と絵、私もよく比較してみたことがあります。まさにおっしゃる通り絵は何度でも重ね塗りしたり、納得のいくものができるまで書き直し、いいものだけを出品すればいい。
また、演奏会に来ていただくのは日時が限られているけど、絵や写真の個展なら1週間ほどの時間の幅があり、来場してくれた人とゆっくり語らう時間もあっていいな、などと(笑)。

でも、そういうことじゃなく、今自分に見えていること、やっていること、生きていることは、「今」という一瞬一瞬の積み重ねなんだということです。

よく「私も~~やってみたいです」と言いながら何か月も何年もたち、まだ何もやらないで「~~やってみたいです」と言っている人がいます。

金曜日の晩、会社を退勤した後でまるで“しゃべる会社用語辞典”の状態で延々と組織の愚痴を語っているサラリーマンたち。
「~~すると~~だから」と自分をとりまく条件ばかりを並べて自分のない会話を延々としている人たち。
ひいては渋谷の街で群れながら、25歳すぎると「わ~、オバンだ」などとのたまっているアホギャルたち…

別に他人がどんな会話をしてようと自由ですし関係ありません。
が、最近ふと一人で寄った喫茶店で、あるいは移動の新幹線で、こちらは車窓に季節を感じたり、そのひと時を楽しみたい、持ってきた楽譜でも眺めていたいと思っている時に、やたらと大きな声で聞こえてくる回りの会話を不愉快に感じることが多いんです。

その不愉快に感じる原因は、周りの迷惑を考えてない不適切な音量(ボリューム)、視野が狭くものを知らない、自己中(ワガママ)で独善的…いろんな理由が考えられますが、すべてに共通して言えることがあります。

それは、「今を大切にしていない」ということです。
来年も10年後も、自分は変わらずに生きていることが“あたりまえ”だと思っている。自分は変わることなく永遠不滅だと思ってるからそういう会話ができてしまうんです。

今ここでこの人と会えて、美味しいものを頂いているということへの感謝。今この季節、来年も同じように見られるのか?今自分にできることは?…もし仮に、自分あるいは一緒にいる相手がもう数か月の命で、この季節を一緒に味わえるのはもう今が最後…だとしたら、そんな会話を延々と続けていられるでしょうか?

必ずしも闘病して余命を宣告された人だけじゃなく、どんな人も同じはず。今こうして自分にできることに感謝し、できることを一生懸命やる。
そんな生き方がずっとできたら人は幸せになれ、周りにもっと優しくなれると思いますね。

(今このコメント文を書きながら、この話題をフェイスブックや自分のブログページにも載せようかと思いました。“クローン病と闘ってこられたあるブロともさん”ということでご紹介してもよろしいですか?)

 | REPLY |   

もも姫  

Mr.max様 ありがとうございます

はじめまして Mr.max様 
わたしのブログの記事に涙してくださったと聞いて、
わたしも嬉しくて涙ぐんでしまいました。
あたたかいお言葉、本当に嬉しく思います。

10代で病気になってから苦しいこともたくさんありましたが、
それによって色々なことを考えることもできました。
これからまた、病気に負けずに頑張っていきたいと思いますので、
また是非、私のブログを読みにいらしてくださいね☆

Mr.max様がこれからも素敵な時を過ごされますように☆

 | REPLY |   

もも姫  

第一楽章様 ありがとうございます。

第一楽章様 たくさんのコメントを頂き、本当にありがとうございます。
お時間をかけて書いてくださったこと、そして、記事に共感して頂けたことを
とても嬉しく思います。

人は、自分で身をもって体験してみて初めて気がついたということがよくあると思います。
私は、普通なら元気いっぱいの高校生の時からずっと病気を気にしながら生きてきて、
ブログには書けない苦しいこともたくさん経験し、何年も何年もそれに耐えてきました。
ですから、ずっと元気に生きてこられた方の人生についての考え方とは
全く違うと思います。
私が身をもって体験し考えたことを、ブログで多くの方に読んでいただき、
色々なことを考えたり感じていただけたらいいなと思います。
ですので、第一楽章様がこのことをご紹介してくださるのでしたら、とても嬉しく思います。
また、どうぞよろしくお願いいたします。
















 | REPLY |   

第一楽章  

私なりに…

たしかに、実際に自分がそうなってみないとわからないことは沢山ありますね。多少調べて何かを分かったつもりになっていても、事件や事故を見聞きしてその人の気持ちを察してるつもりでも…

でも、人間同士が理解しあい、情報を共有し、共感し、広めていくには、「本当のところ分かってないかもしれないけど…」を前提としつつ、もまずはメッセージを発信して一人でも多くの人に知ってもらう・考えてもらうことがとても大切ではないかと思います。

私も含めて、難病にまだ今のところ侵されていない立場の人間が、つい毎日生きていることを当たり前に感じ、感謝の気持ちを忘れて、せんなき愚痴に走り、不満をますます蓄積させていく…ということを先ほど書きましたが、決して不特定多数の他者避難で終わらせるつもりはありません。

まずは、私のコメントも含めてこの記事を私のフェイスブックにリンクさせて頂きます。よかったらフェイスブックで私の名前で検索してみてください。ただし、不特定多数すべてに公開ではなく、とりあえず私とフェイスブック上で友達になっている230人ほど(音楽関係の方が圧倒的に多いです)を対象に…

 | REPLY |   

前川 清  

Facebookで拝見しました。

はじめまして。フェイスブックでお知り合いになった高木章さんのページで拝見して、早速シェアをさせていただきました。多くの方々から、感動したというコメントが寄せられています。機会がありましたら、ご覧いただけると幸いです。

ブログを読ませていただいて、ピアノから流れ出る音や調べにも、いろいろな​思いが乗っていることを知らされました。一瞬で消え去る音であっても​、聴く人の心に余韻となって、記憶の奥深くに、それぞれ​の人の思いとなって残るのであれば、いつ​までもその人の存在が心の中に残り、語り伝えられていくものなんですね。

たぶん、もも姫様の中には、本人でなければ決してわからない奥深い悩み​があるとは思いますが、心の内を吐露された文章を読む機​会をいただいて、今まで気付かなかった考え方や思いを知るこ​とで、自分の人生がいかに恵まれているのか、自分の悩み​がいかに的外れなものなのかをも知ることとなり、今一度​、我が身を振り返りつつ、これからの人生を歩んでいきた​いと思うよすがとなりました。
また、フェイスブックを読まれ方のお嬢様が、ダウンシンドロームを患われておられることを知りました。これだけ遺伝子の研究が進み、医学が発達しても解決されない病気があることを知る機会にもなりました。自分なりに、理解するためにも、遅ればせながら、これから勉強していきたいと思っています。
ありがとうございました。お大事に!
尚、FBのアドレスは以下の通りです。
http://facebook.com/kys.maekawa

 | REPLY |   

もも姫  

前川様 ありがとうございます。

はじめまして 前川様。
私のブログ記事を読んでくださり、そして、
フェイスブックのほうで記事を紹介して頂いて
本当にありがとうございます。
紹介して頂いたことで、たくさんの方に読んでいただき、
共感していただけたことをとても嬉しく思っています。

この記事に書かせていただいたことは、
私がずっと前から自分の心の中だけで思い続けていたことでした。
ブログで、自分が考えていることや、自分の経験したことを書いて、
そのことに何かを感じていただけた方がひとりでもいらっしゃったなら、
ほんとうに幸せに思います。
そして、それによってこうして色々な方とお会いし
お話を聞かせていただくことができて、私もとても勉強になりますし、
あたたかいお言葉を頂いて、またこれから頑張ろうという気持ちになりました。

フェイスブックのことは、まだよくわかっていないのですが、
またそれも勉強してみようと思います。

ご丁寧なコメントを頂き、ありがとうございました。





 | REPLY |   

りり  

あなたのブログ、心に響きました

はじめまして。
音大を卒業し、現在ピアノ講師をしておりますりりと申します。
私も高1の時、精神病を発病し入院しました。
その時はピアノとは疎遠になってしまい、まさかまた自分が音楽の道に戻れるとは思ってもいませんでした。
しかし今となってはピアノを続けていて良かったなと心底思います。
なぜならピアノを弾いている時は嫌な事も忘れれるし、気持ちが安定するからです。
もも姫様のピアノに対する強い意思を私も見習わないといけないなと思います。
励みになりました。ありがとございます。
お互い病気と向き合って、戦いましょうね。

 | REPLY |   

もも姫  

りりさん☆

はじめまして りりさん☆
コメントをしていただいてありがとうございます。

私はクローン病で大変苦しくて辛いことを今までにたくさん経験し、
精神的にとても強くなったと思います。
そのため、ブログにはその自分の強い意志や考えを書くことがあり、
それを読まれ方がどんな風に思われるかなと時々心配になります。

私と同じく 病を乗り越え、ピアノを頑張っていらっしゃるりりさんが
私のブログに共感していただいて とても嬉しく思います☆
ピアノ、これからも頑張って続けていきたいと思います。
ありがとうございます りりさん(*^_^*)
私の方も励まされました。

 | REPLY |   

コメント投稿