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愛愛日記~クローン病ブログ

クローン病(炎症性腸疾患)の症状や治療、食事のブログ。お腹にやさしい低脂質な料理レシピや腸内環境・乳酸菌のことなど

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クローン病入院中、ヤクザ組長の病室の食事会に誘われた私..

Categoryクローン病 入院
もも姫は15歳で難病のクローン病を発病し、その治療等で過去に何度か入院しています。
入院の時には病院内で老若男女様々な人に出会います。

以前もも姫は入院中に 普段の生活では絶対に関わることのない人に出会ったことがありました。
それは ヤクザの組長さんです。
(ヤクザの組長に『さん』をつけるものなのか..ちょっとわかりませんが..)

今でも忘れられないその出来事は、病院でクローン病の小腸狭窄がわからずに誤診と手術ミスで1年半もの長い間ずっと絶食をしながら入院していた時のことでした。

クローン病で3年間絶食。小腸狭窄手術後に食事再開


入院中にヤクザの組長と出会う


季節は秋  
私は毎日24時間ずっとIVH(中心静脈栄養法)の点滴をしていて 首の血管から点滴のチューブに繋がれ、
もうこのまま一生ご飯が食べられないのかな..と不安に思いながら長い入院生活を送っていました。

そんなある日、同じ入院病棟の同じ階の一番奥の個室にヤクザの組長さんが入院してこられました。
ヤクザの組長さんの病気は癌のようでした。

ヤクザ組長の病室のドアの外にはいつも見張りの男の人が立っていて、病棟のフロア全体が いつもの穏やかな病院の雰囲気とは違って 物々しい感じで緊張感に包まれていました。

でも、もも姫はそんないつもとちょっと違う雰囲気のなかでも普段と特に変わらず入院生活を送っていました。

その頃に、医長回診で主治医の医長先生がもも姫のベッドに来られて、
「最近病院の廊下を歩いている姿をあまり見ないけど どうしたんや?」と聞かれ、特に理由がなかったので戸惑っていると
医長先生が、
「最近 病院内が物騒やしな」と周りの先生達に向かって笑って言われました。

病院内が物騒..ヤクザの患者さんのことだな..と思いました。


入院中、ヤクザに助けてもらう


もも姫はその頃、小腸狭窄があることが病院でわからずに食事ができなくて24時間ずっと栄養点滴をしていたので、病院の廊下を歩く時もいつも点滴台を持って動かしながら歩いていたのですが、
ある時、点滴台が床の電線にひっかかり動けなくて困っていたら、それを見ていたヤクザの子分の方が点滴台を持ち上げて助けてくださいました。
ヤクザの方は怖い人達なのかなと思っていましたけど、その時は優しい方なんだなと思いました。

真夜中にトイレに行った時には、シーンと静まり返った真っ暗な病棟の廊下をひとりで歩いていて
曲がり角で突然ヤクザの組長さんと出くわし、ぶつかりそうになって すごくびっくりしました..!

もも姫がびっくりした顔をしていると、組長さんはニヤリと笑って通り過ぎて行かれました。
あぁ~何事もなくてよかった..と思いホッとしましたが、でも そのあとしばらく心臓がドキドキしていました。


ヤクザ組長の病室で行われる食事会に誘われる..


それからしばらくして 入院中のヤクザ組長の娘さんがもも姫と同級生だということを知りました。
その娘さんともも姫は同じ中学校出身で、娘さんの顔は知っていましたが、それまで遊んだり話したりしたことはなく、お父さんがヤクザの組長だったということも知りませんでした。

そのヤクザの組長の娘さんが もも姫が入院していることを知って、ある時もも姫の病室に来てくれました。

そして その時に突然
「今晩 父の病室で鍋パーティーをするので一緒にどうですか?
 父に呼んであげなさいと言われたんです。」
と言われました。

えっ..
もも姫は頭の中が真っ白になりました..

ヤクザ組長さんの病室に入って 子分の方々とも一緒に鍋パーティーをするの..?
なんか心配.. 怖いな..
どうしよう~..

ヤクザの組長さんは きっと、自分の娘と同じ歳のもも姫が病気で入院しているのを不憫に思われて鍋パーティーに誘ってくださったんだろうなと思いました。

でも..その鍋パーティーに参加するとかしないとか考えることなく
幸か不幸か その時もも姫は絶食中で食事が全く食べられなかったので、断るしか選択肢がありませんでした。

断るしかなかったのですけど、でも せっかく親切に食事に誘ってくださったのに 断ってヤクザの組長さんや娘さんに気を悪くされるのも不安だったので、今は病気で全く食べられないために鍋パーティーには参加できないということを娘さんに伝えました。

あの時絶食中じゃなかったら もも姫は..ヤクザ組長さんと子分の方に囲まれて一緒に鍋パーティーをしていたのかな~と想像します..
なんとなくですが、豪華な鍋料理だったのではないかなと思います。


ヤクザ組長の患者さんが病気で亡くなる..


それから数週間が過ぎたある日の午後、病院廊下の一番奥のヤクザ組長さんの病室周辺がバタバタと騒がしくなり、看護師さんが慌てた様子で廊下を行ったり来たりしていました。
組長さんは癌の病気に侵され、危篤状態になられていました。

そして 組長さんは、それから数時間後に亡くなられました。
歳はまだ50代くらいでした。

もも姫はヤクザの組長さんが亡くなられたことにとてもショックを受けました。
入院中に同じ病棟で出会った患者さんが亡くなられるというのは、話したことのない知らない人の死でも結構動揺します。不安な気持ちにもなります。

組長さんとは話をしたこともなかったけれど、廊下で何度かお会いしたし、鍋パーティーの食事にも誘ってくださったし..
同級生のお父さんだということもあって 娘さんは悲しまれているだろうなと思い 色々複雑な気持ちになりました。
人の命は儚いものだな..と 虚しさのようなものを感じました。

ヤクザというのは 社会的にはあってはならない組織なのだろうと思いますが、
入院中に私が見たヤクザの組長さんは 暴力的な面影もなく、私達と同じひとりの人間で、癌の病気と一生懸命闘われていました。


ヤクザ組長さんの死で気がついたこと


ヤクザの組長さんが亡くなった時、病室の窓の外を見ると
爽やかな秋晴れの空で、遠くに虹が出ていて 幻想的でとても美しい景色でした。

人がひとり亡くなったというのに その悲しい出来事とは相反して 自然はそのこととは全く関係なく何事もなかったように 残酷なまでに美しすぎる光景を映し出していました。

その美しい窓の外の景色を見ながら私は思いました。
こんなに綺麗な景色を 組長さんはもう見ることができないんだと。

私はいま こんなに綺麗な景色を見ることが出来ている
今、病気で全く食べることができないけれど でも、目も見えるし 自分の足で歩いてどこにでも行くことが出来る
死んでしまったらそんなことが何もできなくなるんだ..

今まで当たり前に思っていたけど、目で物を見ることができて足で歩けることは当たり前なことじゃないんだ。
目が見えることに感謝して 歩けることに感謝しないといけない

食べられないことや出来ないことを不満に思って そのことばかり考えていたけど、私には出来ることがまだまだいっぱいあるんだ 食べられなくても素晴らしいことがたくさんできるんだということに気がつきました。

組長さんは自分の死をもって 病気で食べられない私にそのことを教えてくれたのかもしれないと思いました。


この時から1年半ほど経って もも姫はクローン病の診断がつき、治療をして3年ぶりにようやく食事ができるようになりました。

爽やかな秋の空を見ると 今でも時々、この入院中の出来事を思い出します。
もも姫のとても貴重な人生経験です。
                              
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Comments

希  

もも姫さんへ

 もも姫さんへ

 どんなことがきっかけであろうと、自分の感覚・感情を客観的に見られて、それを大切に出来ているもも姫さんは素敵だと思いました。 

 私ともも姫さんは、病名は全く違いますが、闘病で長く苦しんでいるということは共通していると思います。そして、私はもも姫さんの様に音楽学校などを卒業はしていませんが、ピアノを2歳半から習っていて、絶対音感があります。

 音楽が私を救ってくれたことは数えきれません。いつか機会があれば私のブログでもそのことについて触れていこうと思います。

 ランキング・ブログともども応援していますね。

 希

 

 | EDIT | REPLY |   

もも姫  

Re: もも姫さんへ

希さん ありがとうございます。

希さんの言われる通り、私は、とても感覚的、感情的なのに、
どこか客観的なのかもしれませんね。
コメントを読ませていただいて、そうかもしれないと思いましたv-291

希さんも長く闘病されていて、ピアノも小さな頃からされているので
私と同じような道を歩んでこられたのかなと思います。

実は、希さんのブログを拝見した時、ものの感じ方や感覚が
私ととても似ている方だと思い、びっくりしました。

また、病気やピアノ、その他のことでも、色々お話できればいいですね。

応援してくださり、とても嬉しく思います。

 | EDIT | REPLY |   

双子パンダ  

お久しぶりです☆

もも姫さんお久しぶりです。
いつもブログを拝見していますが
お元気そうでよかったです(*´▽`*)

私たち双子は中学生のとき入院中に
初めて友達が病気で亡くなった出来事がありました。
ショックでしたがまだあのころは
死についてよくわかっていなかったです。

友達の身体は亡くなってしまったけど
私たちは一生その子を忘れないから
私たちの心の中で生き続けてくれています。

生きているだけでありがたく
感謝しないといけないと
教えてもらいました。

もも姫さんが美味しく食べ物を
食べられている姿を見て
いつもも嬉しく思っています(*´ω`*)

 | REPLY |   

もも姫  

双子パンダさんへ

こんにちは 双子パンダさん☆
いつも ありがとうございます。

病気で亡くなられたお友達は、双子パンダさんの心の中にずっといられて嬉しく思っていらっしゃると思います。
私も入院中に出会って亡くなられた方のことは今でもずっと覚えています。

入院して治療するのは色々大変なことがありますけど、そこで大切なことを考えたり学んだりしますね。

そうですね どんな人でも 生きているということはほんとうに奇跡的なことなので、1日1日大事に思いながら過ごしていきたいと思います。

最近いろいろ食べていて、この頃はブログで自分の病気関係のことをあまり詳しく書かないことにしているというのもあって、食べ物のことばかりたくさん書いています。
(^_^*)

ブログもその時によって 何を書こうかといろいろ考えますね。

コメントしにくいブログ記事だと思いますが、コメントしてくださってありがとうございます☆

 | REPLY |   

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